
ちょっと過激なタイトルではありますが、個人的にはそうに思います。
総務省|平成26年版 情報通信白書|主な情報通信機器の普及状況(世帯)
上記は平成26年度の総務省の発表したデータですが、携帯電話・PHSの世帯普及率、94.8%のうち、スマートフォンが62.6%、全体に対しても59.3%となります。
また、実際のサイト訪問データを見ても、業種により違いはありますが、多くの業種で半数以上のアクセスはスマートフォンによるものです。
このような状況にありながら、ホームページの新規制作、リニューアルの依頼を受け、スマートフォン対応をしていないということは、WEBのプロでありながら現状を把握していないのか、プロとしての仕事を全うしていないのか、その技術が無いのかのどれかなのでしょうか。
若者はパソコンを使わない
僕ら世代(40代)から上の方々にはちょっと意外かもしれません。最近の若者というより昔から、パソコンは一部の人が詳しくて大半の人は苦手ということは何も変わっていないようです。
若者のパソコン離れ、「新たなデジタルデバイドに」:日本経済新聞
パソコンを使えない若者が増えている!?驚愕エピソードを大公開! | ハナクロ
極適当に検索で出てきた記事を例に出しただけですが、僕が学生時代の時も、パソコンを持っている人はクラスに10人(40人くらいのクラス)もいなかった気がします(一応工業高校の電気科)。まぁ、その頃はWindows3.1とか95がやっとの頃でしたから当然といえば当然かもしれませんが。
その数年後、パソコンが一般家庭に急速に普及しだした頃の就職先(大手チェーンのサービス業)でも、パソコンを持っている人(新たに買った人)は増えてきましたが、実際に日常で使っているような人は極々一部で、今でこそ一家に一台以上の普及率ですが、積極的に使っている人って普及率に比べてそれほど増えていないように思います。
周りを見渡して、僕の印象としてはパソコン持ってはいるけど苦手な人(恐らく、出来ることなら使いたくないくらいに思っているのでは?)のほうが一般的に感じます。(だからこそ成り立っているこの仕事ではあります)。
そこに、スマートフォンがこれだけ普及し、性能も年々あがり、今では数年前のパソコンと同等かそれ以上の性能を持ったスマートフォンを持っていれば、パソコンは特に必要ではないという人が大半ではないでしょうか。
実際、仕事でどうしてもパソコンでなければならない場合を除いて、一般的な用途ではせいぜいタブレットで充分な場合がほとんどです。
スマートフォンが当たり前の時代はすぐそこに
話が少し逸れましたが、高性能なスマートフォンやタブレットが普及している現状で、パソコンでなくてはならない状況というのはかなり限られてきています。今後、ますますパソコンのニーズは減少し(無くなることはないと思いますが)、スマートフォンやタブレットの普及率は上がっていくでしょう。
現在、世代別で見ても30代から下の世代は、スマートフォンの所有率は80~90%以上、40代でも70%以上の割合となっています。
さらに拡大するスマートフォン利用 ~高年齢層にも浸透。PCを上回る利用時間~ | デジタルマーケティング最前線ブログ
このような状況で、スマートフォン対応を無視するということは、ホームページに来てくれた多くのユーザーに対し、「少しの余計な手間」を強いることになります。
ターゲットユーザーが高齢者であればスマホ対応は必要無いかもしれません。そもそもインターネットで買い物をしたり、情報を集めるために利用する人は少ないでしょう。
しかし、若者は日常的にスマホを使います。ターゲットに若者(40代以下)が含まれるのであれば、スマホ対応をしない理由はないと思います。
検索エンジンもスマートフォン対応はランキング要素に
現在、GoogleやYahoo!(Yahoo!もベースのシステムはGoogleのものですが)も、スマートフォン対応は順位付けの要素に含めています。
現状では、同じランキングの場合にスマートフォン対応している方が上に上がる程度ですが(スマートフォンで検索した場合で、パソコンでの結果と異なります)、そのうち、スマートフォン対応していないものは検索結果に出てこないということも、あり得ないとも言えません。
早いうちに対応しておくことが吉と言えると思います。
スマートフォン対応は難しいのか?
一言でいえば、ホームページ制作を一通りできる技術があれば、特に難しいことはありません。
既存のホームページをそのままスマホ対応にするとなれば、そもそもスマートフォンを考慮して作られてないので、作り直すくらいの手間はかかります。
しかし、新規制作やリニューアルなどでは、“簡易的にでもついでに”スマホ対応することで、だいぶコストは抑えられます。
スマホ対応のテンプレートを使えば、そもそもスマホ対応を考える必要すらありません。
メリットとデメリットを考えると、今現在、スマホ対応を標準にしない業者はどういう意図なのか、僕にはサッパリわかりません。
これからはホームページを作るならスマートフォン対応は必ずしましょう
ここまで読んで頂ければ、タイトルで言っていた意味がおわかりかと思います。
普通に考えて、対応するのが当たり前とも思えることをしない(理由はわかりませんが)業者は、そのホームページを少しでも価値のあるものにしようと思っているとは全く思えません。
コストの問題云々あるかと思いますが、多少コストがかかってもスマートフォン対応を提案してこない業者であれば、クライアントのことを真剣に考えているとは、僕は言えないと思います。
どんなに提案してもクライアント側で却下されたのであればまぁ仕方ないのですが・・・